韓国の哨戒艦沈没―緊張感と覚悟を持って対応していく

今日は、韓国における哨戒艦沈没についてお話ししたいと思います。

韓国をはじめ、アメリカやイギリス、スウェーデン、オーストラリアの人々の入った調査の結果が、２０日に発表されました。皆さんもご存じのように、これは北朝鮮の潜水艇による魚雷攻撃の結果ということです。

かなりはっきりとした物証も出てきました。したがって、国際的な調査団も、その結論に対して、疑問を呈するということは全くなかったわけです。

日本側としても、この調査はきちんと客観的に出されておりますし、証拠も揃っていますので、その調査をそのまま受け入れ、北朝鮮の行ったものであるということを、政府としても確認をしたところです。

大変遺憾なことだと思います。このことによって、４６名の人命が失われています。どういう意図で北朝鮮がそれを行ったのかというのは、現時点ではわかりません。

様々な推測はできます。しかし、予測はできない。過去にも、ラングーン事件や大韓航空機撃墜事件がありました。ですから、そういったことが起こり得る、そういうリスクのある国であるということは理解しておかなければいけないと思います。

日本政府としても、すぐに関係閣僚会議が開催し、日本の方針を確認しました。

より本格的には、月曜日（２４日）に、韓国で李明博大統領が演説をされます。そこでいろいろなことが語られるでしょう。それを受けて、日本としても、今後の方針にしても明らかにしていきたいと思います。

いずれにしても、すぐ近くの国で突然軍艦が沈められ、多くの人が亡くなった。こういうことが、実際に日本においても起こる可能性がゼロとは言えないのが、いまの日本を取り巻く現実であることは、しっかりと認識しながらやっていかなければいけないと思います。

外務省はもとより、関係省庁は緊張感を持って、そして覚悟を持って、この問題の解決へ向けての様々な対応を考えていきたいと思います。大事なことは、直接の被害者である韓国をしっかりと支え、日本、韓国、アメリカの連携のもとでやっていくことです。

今日（５月２１日）は、クリントン国務長官も立ち寄られます。この問題を中心に、イランの核の問題など、しっかりと議論していきたいと思います。

日米の連携は極めて大事です。あわせて、普天間の問題についても、その解決に向けて議論していきたいと思います。

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Comments

[投稿情報: いいちこ]

北朝鮮は一体何をしたいのでしょう？？日本人を拉致しては「知らない」、韓国の哨戒艦を沈没させては「でっちあげだ」と。ヘンテコな国ですね。嫌いです。
話し合っても無駄な人はたまにいますが、それが国のトップとは・・・。国民がかわいそうです。
ニュースを見る度、イライラムカムカします。中国はどうしてあんな国に優しいのでしょうか？直接被害を受けていないから？
「冷静に対応して」とか言ってるけど、自分の国が同じことをされても同じ事を言うのでしょうか？他人事っぽくて嫌です。
46人もの方が亡くなっているというのに、無責任にも程がある。絶対に許せません。

[投稿情報: 一国民]

北朝鮮の常識は、世界の非常識？

中国や韓国は、最終的には現実的？

まあ、アメリカ民主党が中国への輸出拡大で米国内の失業率を下げて、中間選挙や次期大統領選挙に備えるという姿勢は理解できます。

朝鮮半島の緊張は共和党に有利に働く？

岡田外務大臣も北朝鮮との協議の場の復活につとめてほしいところです。
（福田内閣のときの赤十字調査予定はどうなったのか？）

　　　

[投稿情報: 愚公]

「この調査はきちんと客観的に出されておりますし、証拠も揃っています」とのことですが、韓国内でさえ、調査が証拠としては不十分との認識がある様です。

国際法上は今日現在でも戦争が継続している韓国・北朝鮮の関係をいたずらに刺激することが、「国際平和を誠実に希求」する国の行動とは到底思えませんが。戦争が再開された場合の人命の犠牲はどの程度と想定していますか？

[投稿情報: y浦野]

今回の事件については（マスコミの報道以上に）深刻な問題と心配いています。韓国、そして中国との新しい関係をめざしている岡田外交にとっても試金石になると思います。お隣の危機は我々の危機でもあります。よろしくお願いします。

[投稿情報: YH]

本当に北の仕業ですか？。
韓国内のメディアが大型の米原潜が沈没しいて、米軍が救助活動に奔走したと報じていたそうです。
ミサイル相打ちの失態かも知れません。
図らずも９１１と似た様相を呈してますが、よく分析なさるようお願いします。
何よりも、半島の出来事に日本が係わるべきではありません。

[投稿情報: キンピー]

英文で調査報告書が出回っていますが、どこを読んで北朝鮮の犯行と断定したのでしょうか。
内容は船底水中で爆発物が爆発し、バブルジェットによってキール構造がダメージを受け、自沈したとありますが、それ以外は全くと言っていいほど根拠が示されておりません。
生存者の証言も見張りをしていた兵士の証言一件のみです。
事件の海域の説明もあまりにも大雑把。
政治的にみて、これが故意によるものであれば北朝鮮の犯行が濃厚であることはいうまでもありませんが、こんな報告書で「覚悟」などと言ってもらっては困ります。
戦争回避の努力をしない政治家は害悪以外のなにものでもありませんが、岡田さんはもう少し冷静な方だと思っていたのでこのはしゃぎぶりには少々幻滅しております。