7月26日号から背景が変わったことにお気づきかと思いますが、新しい議員会館の引っ越しが完了して、その会議室から(ビデオで)皆さんにお話をしています。
私も週に1回くらいしか来ないのですが、かなり広くなった感じです。贅沢だというご批判もあるかと思いますが、同時に国会議員が活動していくうえで、必要なスペースだという考え方もあると思います。
いずれにせよ、もう出来上がりましたので、最大限活用していきたいと考えています。
さて、前回、ASEANの一連の会議の話をしましたが、その関連でベトナムからラオスに飛んで、ラオスを公式訪問してきました。
もちろん、ブアソーン首相とかチェンマリー国家主席とも有意義な意見交換が出来ましたが、同時に、ラオスと言えば、ベトナムやカンボジアなどと並んで、メコン河流域の国です。
そのメコン河で、1時間ほど船で河をさかのぼって、メコン河の大きさを実感してきました。そして、私は、メコン河にいる河イルカの保護に関心を持っていますが、話を聞くと、同時にもう1つ、オオナマズも絶滅の危機に瀕しているということです。
そもそもメコン河は、アマゾン河以上に生物の多様性に富んだ河で、もちろんメコン河は中国から流れてきて、大変な長さと水量を誇るので、それだけたくさんの生物がいることは驚きに値しないのですが、非常に多様な生物がいて、その中にオオナマズもいます。オオナマズは、昔はたくさんいたということですが、最近は非常に限られた範囲にしかいなくなっています。
この関連で、ナマズは当然それを食用にしているはずだと思いましたので、私は、何人かのラオスの方――政治家もいれば役人の方もいたのですが――「ナマズは美味いか」と聞いてみました。
このときの反応は皆さんそれぞれ共通していて、私は特にオオナマズについて聞いたのですが、「最近はまず食べたことはない。しかし、昔はよく食べた」と言います。私が聞いた3人はいずれも、「非常に美味しい」と言われました。
1人は日本通の方ですが、「日本人にとってはトロのようなものである」と言われました。ある人は、その「美味しい」と言うその声が裏返っていましたから、相当美味しかったんだと思います。
それだけ皆さんが美味しいと思っていらっしゃるオオナマズですから、なかなか絶滅の危機にあるとしても、相当きちっと保護しないと将来難しいかなという感じがしないでもありません。
もちろん、オオナマズが減っている最大の原因は環境変化で、エサが減ったり水量が減っていることにも原因があり、こういった問題も、中国も含めてメコン地域の国々でよく話し合っていく必要がある問題だと思います。
ダムの影響や生活排水が将来は懸念されるわけで、そういうことも含めてしっかりとした話し合いが必要になると思います。
また、ラオスにとって、あるいはメコン河流域のすべての人々にとって、飲料水もメコン河から取っていますし、漁業もありますし、農業用の灌漑用水もメコン河から引いているので、もしメコン河が汚染されるとなると多くの人の生活が成り立たなくなるくらい非常に重要なメコン河だと改めて実感した、そういう旅でした。
※ブログの動画版はこちら
メコン河のような国際河川があったからこそ、ASEANのような地域共同体が出来たんでしょうね…
人的あるいは経済面での深い交流があったから、連帯意識が生まれたんだと思います。
一方日本は経済面のみを重視する傾向がありますが、これは非常にマズいと思います。
中国人のビザ拡大がよく話題になりますが、観光収入のみの視点からの拡大のようです。
経済的な面を優先しすぎて、将来的に問題が起きないか心配でもあります。
交流とは、人的あるいは経済的な面でお互いの違いを認識し、認識した上でお互いを認め合うものであると思います。
日本の経済的な利益ばかりを重視した交流は、日本と中国の相互理解につながるのか疑問です。
投稿情報: 熊 | 2010/08/01 19:44
お部屋変わってしまったのですね。以前の部屋の方が、後ろにカエルちゃんもいて、緑も多くて好きでした・・・。でも、広くなったなら、お仕事しやすくて良いですね。
現地の方は、ナマズを食べるのですか・・・。あのおひげの生えたおたまじゃくしみたいのを、人間が食べるのですか。う~ん。。。国が違うと、食も違うものですね。ホントに美味しいのかしら・・・?
きっと、珍しい蛇もたくさんいるんでしょう。行ってみたいです。
カエルちゃんもいそうですね。
人間にとって、水は最も大切な資源ですし、環境が良くなるように、色んな対策を考えて下さい。
投稿情報: いいちこ | 2010/08/02 12:40
引越しされて、もうあのいつもの馴染み深いお部屋とは、お別れということなんですね~。岡田さんからビデオでお話を聞く場として、温かみを感じていた場所だったので、なんだか寂しいですね・・。ですが、働かれている皆さんのことを考えれば、引越しによって、ようやく必要な位の機能性とスペースを手に入れられたのでしょうから、良かったですね!
メコン河ですが、地図で見たら、メコン河のかなりの部分がラオスを通っているんですね。
この前の7月28日のブログで、岡田さんがARFの会議で、「この東アジア地域は海でつながっているので、やはり、平和的に船が運航できることは非常に重要である」とおっしゃったというお話がありましたね。そんな中、ラオスは東南アジアでも唯一海を持たない国なのですね。「世界中の名前も知らない国からも、日本は色々なものを輸入しているけど、ラオスだけは聞いたことがない」と人から聞いたのですが、それだけ海というものが、経済的に重要であることを示す話でした。
しかし、ラオスはインドシナ半島の多くの国と接していますし、メコン河も北から南にずっと流れていますし、可能性は色々あるのでしょうね。
それにしても、メコン河に、アマゾン以上に多様な生物がいると聞くと、なんだかメコン河に対して、今までになかった大きな憧れのような気持ちが生じてしまいました。
オオナマズですが、川に棲んでいるお魚は、独特の臭みがあって、私は苦手なんですけれど、メコン河は海のような大河なので、そういう心配はないのかもしれない、、と思いました。
というのも、「アフリカン・フェスタ」で、アフリカのタンザニアの「ティラピア」という熱帯魚風の顔の怖い魚のフライを食べた時、湖のお魚らしいので臭みが一瞬心配でしたが、そういうことは全然なく、淡白な白身で食べやすかったので、後で調べたら、湖と言ってもタンガニーカ湖かマラウイ湖という、非常に大きな湖だから、臭みがないのだ、ということが分かったからでした。(私の食べたものは、養殖の日本産かもしれませんが、、!)
メコン河にはこれからも豊かな生態系を維持して欲しいですし、それどころかさらにうんと綺麗な河に戻って欲しいです。その上に、東南アジア全体の政情の不安などが、速やかに取り除かれることを願っています。そうした願いが叶ってくれたなら、いつかきっと、何の心配もなく、オオナマズを食べたり、メコン河クルーズを楽しんだりする、、ということができるようになりますよね!早くそうならないでしょうかね~・・。
投稿情報: レイ | 2010/08/02 23:35
ナマズは美味しいです。私は週に一度は食べますね。もちろん、普通の体長30センチくらいのものですが。
ナマズといえば、11年前、マレーシアに住み始めた頃、近所の方から生きたものをもらい、途方に暮れたことを思い出します(笑)。どうやって調理をしていいのかわからず、結局知り合いに頼みました。
今は生きたものをもらっても大丈夫。マレーシアでは、香辛料を付けて、から揚げにするか、マレー風ココナッツミルクシチューにして食べるのが一般的です。
おいしいし、骨も少なく、どうして日本に輸出しないんでしょうね。
投稿情報: 海 | 2010/08/03 21:21