今日は、民主党としての企業・団体献金のお話をしたいと思います。
ここ数日、新聞は非常に大きく載せており、非常に誤解を招きやすい問題ですので、私からご説明したいと思います。
まず、民主党の基本的な考え方は、企業・団体献金を将来的に廃止する。ただし、廃止するにあたって、個人献金がきちんとやりやすい税制上の仕組みなどを整えて、3年後に企業・団体献金を廃止すると決めました。
税制上の措置がなされ、そこから3年後に廃止をする。このことは、マニフェストにも明記されています。
そして、もう1つは、そういった法律上の手当てが出来るまでの間は、国との関係において1億円以上の契約をしている企業・団体からの献金は、党としては受け取らないとマニフェストには書きました。
今回問題になっているのは、そのマニフェストの考え方をきちんと前提としたうえで、国との契約が1億円未満の企業・団体からの献金の受け取りについては行うというものです。行うというのは、これは、事実上、今年の1月からは停止をしていましたが、それをやめて、引き続き受け取ることを確認しました。
もちろん、マニフェスト上は、1億円以上の契約をしている企業・団体からの献金の受け取りはやりませんとしているので、そのマニフェストの線に沿って、その枠内で1億円未満の企業・団体からのみ受け取るということで、マニフェスト違反では全くありません。
メディアもその辺の理解が十分でないままに、「逆行した」とか批判が一部ありました。正しく伝えてもらいたいというのが、私の実感です。
一方で、党を預かるものとして、いま党の収入は、個人献金はありますが、残念ながらごくわずかです。
したがって、「立法事務費」というものもありますが、政党交付金を中心とした税金で党の財政はほぼ100%賄われているのが現実です。それが、政党として健全な姿かどうかということです。
一方で個人献金を増やしていく努力は引き続き行いながら、しかし、法律で企業・団体献金が禁じられるまでは、最低限のことはやっていかなければならないと思っています。
もちろん、そのことが党の意思決定にあたって、特定の企業・団体に影響力を及ぼすことがあってはなりません。
したがって、個別に相談をしながら、例えば、企業・団体だけではなく個人も含めてですが、あまりにも多額な献金をしたいというところがあれば、これは事前にご相談をさせていただき、一部お断りをさせていただくこともしっかり行っていかなければなりません。
そういう万全の注意を払いながら、献金を受け取っていくということです。これが、何か党の意思決定をゆがめてしまうとか、逆行するとかいったことはありません。
それにしても、メディアの過剰な反応はどうしたものかな、もう少しきちんと判断をして、事実に基づいて報道してもらえれば大変ありがたいなと思っています。
政治とカネの問題については、党としてしっかりと対応していく。それが、幹事長の責任だと改めて申し上げておきたいと思います。
※ブログの動画版はこちら
企業・団体献金を収入の一部にするよりも、政党助成金に収入が偏っていたほうがマシだと思います。
企業は利益追求の法人でなければ、株主が困ります。見返りのない支出は企業側で認められません。
マニフェスト違反でなくても、あるいは特定の会社に便宜を与える物でなくても企業献金受け取り再開自体残念です。
投稿情報: 佐藤健 | 2010/10/28 23:59
残念ながら、いくら細かい話をしても、民主党はもともと企業団体献金の全廃を掲げていたはずであり、その基本姿勢に反するようなことをやっては、有権者からは支持されません。大変残念です。また一つ、民主党には失望させられました。
投稿情報: vox_populi | 2010/10/29 00:10
本当にお金のことは難しいですね、、、。変な影響が全く起きなければ、企業からも、いくらでも、もらってもいいわけでしょうけど、、、。
困ったことに、私は自分のつけている家計簿の内容も、一定以上の金額になるともう直視できないありさまなので、政治などで一億円以上のお金のお話を聞くと、実はいつも頭が軽く停止するんですけど(笑)、このホームページ内の岡田さんの政治資金収支報告書は、以前にがんばって見せて頂きました。
どなたかのお家の家計簿を覗いているみたいで、ちょっとモジモジしましたが、エアコン修理費、、とかがあったのが親しみを感じて面白かったです。面白いとかは関係ないですが!
それで、それを見せて頂くと、やっぱり収入分だけ必要で、贅沢をされている訳でもないわけなので、政治家の方は基本的にお金がかかるんだな、、、ということが分かったのですけど、、。
岡田さんがしっかりされているのはともかくそれを読めば分かるわけですけれど、お金というのはあるだけ使われるという性質があって、いったんある金額を使えば、またそのレベルで使い続けてしまうという人間の習性もあります。
そう考えると、やっぱり他の政治家の方や、政党の集めたお金が、どんな感じで使われているものなのか、、、と思わずにはいられないところもあって、、、そんなこと考えるのが嫌なので、また頭が停止します。(笑)
いっそ、「ぎゃーー、お気の毒に!もっと使ったらいいのに!」と皆が同情するくらいまでキリキリに切り詰めた使い方をして、それを全部報告書としてネット上で見せたら、皆がそれだけで、党や政治家の方に深く信頼を置くようになるので、結果本当にお金があまり必要でなくなるか、個人献金が増えるかもしれませんね!個人にとっては、本当に確実に必要なものの為に使われるかどうかが明らかな場合に、献金意欲が一層促進されるのは確かな気がします。
けれど、切り詰める為に、それまでも大変な思いをされている秘書の方の苦労が、増えてしまうのは駄目ですけど!!
ところで、文春に載っていた岡田さんの対談を読ませて頂きました~!少なくとも、この対談に関しては、岡田さんの言葉がそっくりそのまま書かれていることが確実でした!使われている言葉が、今まで会見やブログでお聞きした言葉どおりでしたから!それにしても、岡田さんは本当に厳密に常にご自身の話される言葉を管理していらっしゃいますよね~。お金だけでなく、こういう厳密さは、政治家ならば本来は誰にでも最低限あるべきものですよね。対談の最後で、ご自身のマジメさについておっしゃっていましたが、私もいつでも岡田さんのマジメさは、本当は政治家の方ならばスタンダードであるべきだと思っていますよ、、!ただ、お店などでカエルさんグッズを目にする度に、プレゼントを一切受け取らない岡田さんに贈りたい衝動に駆られて、それがちょっと困りますけど・・!(笑)
投稿情報: レイ | 2010/10/29 04:33
「おもいやり予算」の削減はしない。しかし、事業仕分けにて国内の予算は削る。「企業・団体献金」は受け取ることにした。
民主党は、誰の味方なのだろうか。
私達の税金から約300億円の「政党助成金」を予算化した際、それは「企業献金及び団体献金禁止」が前提であった筈ではないでしょうか。
企業、団体献金を受け取るのであらば、私達の税金を返していただくのが筋というもの。
投稿情報: マニフェストを守るべき | 2010/10/29 12:48
岡田さん
「個人献金を増やす努力」って何ですか?今の民主党の愚行を見ていて個人献金をしようと思う人が増えると本気で思っているのでしょうか?
また未だに「企業献金は悪、個人献金は善」と信じてるのであれば救いようがありません。
こういうズレた言い訳をするよりも「政治には多くのお金がかかります。現実問題として企業献金は必要だということが分かったのでマニフェストを転換します。公約を守れず申し訳ありません。」と素直に謝って下さい。
こういう詭弁をブログに載せる暇があるのであればちゃんと日本国民のために仕事をして下さい。
あなたのブログはこれに限らず詭弁ばかりで正直呆れてます。まぁウソで塗り固めた民主党の方針だから仕方ないのでしょうが。
投稿情報: seiji | 2010/10/29 14:09
メディアの仕事は、「正しい情報を流す」事より「出る杭を打つ」事に変わってきてしまっているようです。
自民党が与党だった時も、あらを探して(実際たくさんあらがあったけど・・・)そこだけを取り上げる日々でしたが、非の打ち所がほとんど無い民主党が与党となってしまうと、小さい火種を大きく大きくして報道するより他に、国民をひきつける技が無いわけで・・・。
国民だって「何でそんな事でガタガタ言うんだろう?」って思っちゃいますよ。他に書くこと無いからって、そこにひっかかるか???って。
最近、情報の吸収の仕方がだいぶうまくなったようで、そういう類のものは、耳に入れずスルーすることが出来るようになりました。
明るいニュースを心待ちにしております。
投稿情報: いいちこ | 2010/10/29 15:58
ブログ拝見しました。
TVやネットならまだしも、大手の新聞までもが「公約違反」とか「裏切りだ」「逆行している」とか騒ぐので、「どこが違反?」と不思議に思っていました。
「マニフェストを読んで下さい」といえば、きっと「そんな細かい部分まで読んでられるか!」と逆ギレの返事が返ってきそうですね…
まるで、政権交代前にずっとおいしい思いをしてきた人たちが、手先のマスコミを使ってなりふり構わぬネガティブ・キャンペーンを仕掛けているように見えてしまうのは、気のせいでしょうか。
いずれにしても、企業・団体の皆さんも、幹事長が岡田さんだから安心してお金を託すことができると思います。
尚、先日ブログのテーマから外れた投稿をしてしまい、たいへん申し訳ありませんでした。
投稿情報: 淳子 | 2010/10/29 19:08
国と契約していない企業からの献金であれば賄賂性は無いのでしょうか? たとえば、ある工場が排水処理設備のコストを抑えるために、地域の環境基準を(行政裁量の範囲で)緩和して貰う、その見返りとして民主党に献金したとします。この企業は国と契約しているわけではありませんが、これは立派な賄賂です。
民主党が受け取る企業団体献金には、このような賄賂性のある献金が含まれないということを、岡田さんはどのようにして民主党・政権内を監査するのでしょうか? その監査結果を国民が納得する形で証明できるのでしょうか?
私は自民党による賄賂政治との決別を期待して民主党を支持してきましたが、今回の件は本当に失望しました。尖閣対応以上に失望しました。
これでは自民党と変わらない、と思われたら民主党は終わりです。その事をくれぐれも肝に銘じて、一刻も早く企業団体献金の禁止法案を通して頂ければと思います。
それからもう一つ、政治にカネがかかるのは常識ではありません。政治活動に掛ける議員一人当たりの年間費用上限を決めればいいのです。選挙にカネがかかるというのも常識ではありません。イギリスでは選挙に掛ける金の上限が決まっていて、それでも政治家は政治活動を行えていますよ。
投稿情報: のしもつ | 2010/10/30 03:47
政治にはあまり関心がなかった私ですが、昨今の尖閣諸島問題や最近の日本の行政を担う方々の体制について 疑問に思うことが多くなりました。
私たち素人の見解に過対して仕掛けをしてきています。こんな大切な時期(チャンス)に日本の政治家たちは足の引っ張り合いをしているように見えます
小学校のときに習いました。
運動会の綱引きでも、大玉転がしでも、チームメートと呼吸を合わせて一致団結して相手を倒す...
野球でもバレーボールでも必死にゴールを追う姿を見ると 自然と涙が出てきます。
今の日本はどうですか?
みんなでひとつのにボールを必死に追いかけていますか?
協力しあってお互いの良い部分悪い部分を受け入れた行政を行っていますか?
これから 大人になっていく、子供たちに「ゆとり教育」や「子供手当て」など以外にも大切な 「大人たちの見本」を与えてあげてください
私は結婚して5年 子供はいません。理由は 先の日本が不安だからです
「お金?」違います。
これから先の日本に希望がないからです
将来日本を支える未来ある子供に大切な子供に、「今 一番何をすべきなのか?」わかっていない政治の下に置き去りにはできません
まずは 各党が団結してほしいです
もちろん 考え方も価値観も異なります。それでも 共有できる部分はあるのではないのでしょうか?
党内でもある部分の意見は同意できても、視点を変えると同意できないこともあります
それが政治であり、日本を良くする事だと私は思っています
心の中で不信感を抱いても お世話になった先生だから「右にならえ」では良い体制にはならないでしょう
期待しているからこそ、ほかの皆さんも投稿するんだと思います
手当てを与えなくても先々 安心して子供が育つ環境を作ってください
面倒なことは鄧小平さんのように将来に託すような政治は避けてほしいと思います
投稿情報: 高橋 満智子 | 2010/10/31 08:11
政治とカネについてですが
民主党は言ってることと
やってることが違っていて
見ていてうんざりしてきます。
会見も見ましたが、異常事態とか言ってないで
はやく小沢さんを説得するべきです。
応援してますので頑張ってください。
投稿情報: さくら | 2010/10/31 10:42
3人の子供を一人で育てていく事がこれほど大変だと痛感し、責任を背負っている母親です。日本を支える政治家の方と規模は全く違いますが、何においても苦難の連続、その時に応じての対応力、判断力、責任の大きさを担う点では同じだと思います。望は、更なる子供の成長、自分の成長、世の中の成長です。長男が神戸で暮らすようになってよく経済的な問題を抱える田舎との暮らしの違いを議論します。マニフェストは、世界の流れ、世の中の流れの変化に対応させながら修正しながらよい方向に向けていけばいいのでないでしょうか?子供の成長と同じなのでは?
投稿情報: こほり | 2010/10/31 12:10
岡田さん、頑張ってください。
もはや今の日本に小沢さんのような古いタイプの、根回しの上手な政治家は必要ありません。
どの業界を見ても、今やコネより実力勝負じゃないですか!
昔の日本はそれでうまく回っていた時も、もちろんありました。でも今は違う、国際化に伴ってそれではダメな時代になったんです。
岡田さんや前原さんの誠実さは、必ず国民に分かってもらえます。だからこのまま岡田さんらしく頑張ってください。応援しています。
投稿情報: nono | 2010/10/31 23:24
さすがに企業献金そのものを廃止に選挙を戦ったんだから、その言い訳は苦しくないですか?
民主党に投票した人たちは、そもそも自民よりクリーンな政治を期待していたのだから、自民と同程度のクリーン度じゃとうてい納得出来ないでしょう
それと、メディアは自民党政権時に比べれば民主党に関しては非常にぬるい報道しかしていないのに、文句を言うのはちょっと甘過ぎというか・・・
もう政権とって1年以上たっているのに、仙谷さん始め煽り耐性がなさ過ぎです
投稿情報: いちろう | 2010/11/01 00:15
労働組合、日教組からの献金はOKということですか?
投稿情報: makmek | 2010/11/02 06:25
最近、岡田さんのホームページの「最新ニュース」のところに、民主党のサイト内にある、岡田さんの活動報告が載っていますね!
これで、民主党のサイトに行かなくても、岡田さんの日々のご活躍が見れるようになりましたね!
どっちみち、今まで民主党のところで見ていたので、私にとっては同じことなのですけれど、岡田さんのホームページにあることによって、より一層内容が強調されるような気がします。
岡田さんのホームページに報告があると、「岡田さんの活動内容の報告を、岡田さんご自身が直接発信されている」という感じがして、情報伝達の直接性が生じ、情報の価値の強度が増すように感じました。
このことからも、従来から思っていることですが、マスコミを通す以外に、より一層正確に、直接的に政治家の方や政府が、まず率先して情報を発信していくベストの方法が実現されればなあ、、と思います。
何か事件があったり、疑問が起きたら、、、マスコミを見る前に、「まずここを見よう!」と、簡単にアクセスできて、「ほほう、なるほど!」と簡単に理解できるような、そんな方法があれば、、、、と思います。
簡単に、、というのはまた簡単ではないでしょうが、そういうことを専門とするチームというか、プロジェクトを立ち上げて、実際この問題について何か取り組み始めるのもいいのではないでしょうか、、、。
政府が自分たちに有利な情報を偏って提供しようというのではなく、ただ単に、本当に行い、発言した「本当の事実」を、発しようというのだから、何も問題はないはずです。
国民は「政治家が本当に何を言ったか」を知る権利があるのに、今その手段は殆どの人たちにとって、ないに等しいのではないでしょうか。
そんな状態のままで、いちいちこまめに世論調査をやって--世論調査を何かある度にするということ自体が、すでに政府への否定的な返答への誘導であると断言していいと私は思いますが--政府が批判にさらされていく、、政府の足元がくずれていく、、、というような状態を、みすみす見逃して良いとは思えないのです。
例えば、朝イチバンに菅さんの一言が、ネット動画で一方的に(メディアの手が入らない状態でという意味で)見れたり、、そして、そんな菅さんを、毎日見たいなあ、、と思わせる楽しい演出があったり、、(ここが重要デス!菅さんの良く当たる占いコーナーとか・・笑)・・でも、そんなことをしたら、「ふざけてる!」とかいうふうに批判がでそうですね・・ああ、難しそうです!だけど、人はなかなか新しい習慣をつけるのが難しいものですから、、、見てくれないことには、情報を発信するのも難しいですからねえ。
それでは、、多少の労を要しても事実を知りたいな、、、と考えた人が、「ここを見れば、全ての事実(政治家が実際何を発言したか)がハッキリする!」と、思える、限りなく分かりやすい、優秀なサイトを作ろうと努力することは、まずは少なくとも不可能ではないと思います。
情報を伝達する能力にものすごく長けた人を何人か起用し、常に待機して、見事に効果的に(瞬発的にわかりやすく)情報を表現し、配置し、色分けなんかも自在にこなして見た目にも楽しい、、という、情報の混迷に惑う国民のオアシスとなるようなスペシャルなサイトを作る人たちに活躍してもらうことはできないでしょうか、、と思いました!
投稿情報: レイ | 2010/11/10 14:42