ちょっと遅くなりましたが、一週間前の週末(1月9日、10日)に沖縄行った話をしたいと思います。
「沖縄の声にしっかり耳を傾けていこう」という趣旨で、党の中に、私が座長になって、党本部と沖縄県連との合同の「沖縄協議会」を作りました。
その第1回、第2回の会合は、年末に予算要望の関係で東京で行いましたが、第3回会合ということで、沖縄で開催をいたしました。
県連の皆さんからもいろいろご意見をいただきましたが、私としては、少し時間をかけて腰を落ち着けて沖縄との対話をしていこう、沖縄の問題に取り組んでいこうと思ってます。
その中には当然、普天間基地の移設の問題もあります。私も外務大臣として関わり、責任も感じておりますので、その問題にもしっかり取り組んでいきたいと思います。しかし、それだけではなくて、もう少し幅広い観点から沖縄と民主党との関係を構築していこうという趣旨で、この協議会を作りました。
沖縄では、上原副知事や翁長那覇市長を始め、政治家の皆さんともいろいろ意見交換をしました。
特にその中でも、普天間基地のある宜野湾の安里市長と対話できたことは非常によかったと思います。もちろん、安里市長は、基地の移設・撤去という主張です。
しかし当面、一刻も早い移設は必要ですが、移設先が見つからないなかで、現実の問題として普天間基地がしばらくは現状のままであるならば、その間の危険性の除去を真剣に考えていかなくてはなりません。
安里市長からは「まずは日米で合意した、騒音防止に関する約束が果たされていないので、しっかりやってもらいたい」というお話をいただきました。そのことについてはしっかりと政府に対しても、あるいはアメリカに対しても、協定をしっかりと守ることについて話をしていきたいと考えています。
そういったいろいろな方との対話以外に、今回1つは、沖縄戦で亡くなられた方のご遺骨がまだ沖縄全体にたくさん残されており、そのご遺体の発掘現場を訪れました。
菅政権は、硫黄島における遺骨の収集作業に力を入れ始めましたが、沖縄についても、同じことをしっかりやっていかなければならないのではないかと改めて感じました。
4体のご遺骨がそのまま残された発掘現場に行きました。つい最近まで生きておられたのではないかと思われるような、完全な遺骨の形が残っており、その中には万年筆が4本落ちておりました。
とにかく、悲惨な沖縄戦で亡くなられた方々の遺骨の収集が不完全な状態であり、そういったことにもっと力を尽くさなくてはいけないと思いました。
もう1つは、夜間中学の生徒の皆さんと意見交換をしました。特に、地上戦の後に孤児になったり、あるいは経済的な理由で義務教育を受けることなく、あるいは終えることなく成人した方々が、まだ沖縄にはたくさんいらっしゃいます。
もういま70歳を越えるような年齢になって、改めて夜間中学に通っておられます。そもそも沖縄にはちゃんとした夜間中学がなくて、最近NPOがそういったことに取り組んでおられます。
こういったことについても、きちんとした対応が求められるのではないかと思っています。いずれにしても、沖縄の問題にこれから真剣に取り組んでいきたいと改めて感じた次第です。
最後に、安里宜野湾市長から奥様の手作りの「ムーチー(鬼餅)」――葉っぱでくるんだ沖縄のお餅――いただいたことを大変嬉しく思っております。大変おいしく頂きました。
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岡田さんが今月沖縄に行かれたこと、本当に本当に嬉しく思っていました。そして、これが岡田さん、これが一年前に私が感じていた民主党の良さなのだ、、と思っていました。
人間、心・思いがあるだけでは、実際足りないと最近思っています。言葉だけでも足りません。実際の行動が伴ってこそ、その人の心が本物であるかの真価が問われるのだと思います。
これは、よっぽどの人でなければできない、、とも思います。もともと心のない人は、そもそも何も感じず何もすることもない訳ですが、心のある人は、その重さに逆に言葉を発することや行動に出ることが、ためらわれるところもあると思うからです。しかし、厳しいようですが、それらの重い気持ちを乗り越えられず、何も行動しないということは、その人の心も、その程度であるのだ、、とも言い得ると思います。何も感じない、心のない人と結局同等であるか、中途半端でない分だけ、心のない方がましな場合さえある、、と近頃どうも感じてしまうのです、、。(自戒を主に込めてですが)
でも、岡田さんは心があり、かつちゃんと実際の行動を始めていらっしゃいます。これは、実のところは、並大抵のことではないし、そして、本当に心ある方だから、その行われることが、中身のある、意味をなすことになって行くのだと思います。「沖縄の方のお話に耳を傾ける」ということが重要なのでは、と、私も考えさせて頂いていましたので、本当に、実際、それが岡田さんによって実行されているということには、、まるで白昼に満天の星々の輝きを見るような、、、そんな、なんとも言えない、感動を感じています。
そんな岡田さんの始められた沖縄協議会によって、どうか、沖縄の皆さんの辛い現状が、少しでも良くなって行きますように、、。
安里宜野湾市長さんの奥様手作りのお餅のお話も、なんだか、とても心のこもった優しい味が伝わってくるような、、、そんな素敵な気持ちにさせて頂きました、、。
投稿情報: レイ | 2011/01/17 18:04
経済的理由で義務教育を受けるこができない方々が、まだ沖縄にはたくさんいる。ということを岡田さんのプログで知り、大変衝撃を受けました。お金が無いという理由で、国の義務教育さえも受けられないというのは、大変悲しいことです。なんとか、政治の力でこの方達の為に、力になってください。お願いいたします。あと、わたしもムーチーというものを、食べてみたいです。物産展か何かで、売られていらばいいのですが。
投稿情報: ハーモニー | 2011/01/17 19:40
私も高校の修学旅行で沖縄に行きましたが、ご遺骨がまだ眠っている洞窟のようなところへ行くコースを選ばなかったので、行かれませんでした。(一番行きたかったのですが、バナナボートを利用してのものだったので、泳げる人限定でした・・・涙)
家族や愛する人を残して、誰にも知られず亡くなるなんて、酷過ぎます。誰のものなのか、ご遺族はきっと探していると思います。ちゃんとした形で、眠らせてあげたいです。
その後も卒業旅行で沖縄へ行きましたが、美味しいものがあふれていて、帰りたくなかったです♪
沖縄県の海・植物・食べ物は全国一と言っても良いくらいですね。また行きたくなりました。もちろん船で・・・笑
投稿情報: いいちこ | 2011/01/18 12:56
幹事長が沖縄を訪問されたことについて、県民としては嬉しく思っております。ご多忙でいらっしゃることは承知しておりますが、無理のない範囲で沖縄に足を運ばれ、多くの声に耳を傾け、沖縄選出の民主党議員たちの意見も良く聞いていただければ幸いでございます。
幹事長にお願いがございます。
普天間基地の辺野古移設を断念されるよう、菅総理に提言していただきたいのです。
たとえ七重の膝を八重どころか十重二十重に折ったうえに土下座までしてお願いされましても、これ以上の基地負担を甘受することはできません。わたくしばかりではなく、県民みながそう思っております。
幹事長は記事のなかで「(普天間基地の)移設先が見つからないなかで」と書いておられますね。ご自身でも、辺野古移設は無理だとわかっておいでだから、そのようにおっしゃるのではありませんか。わたくしたちの気持ちを、本当はすでにわかっておいでなのではないでしょうか。そう期待しているのです。
辺野古が駄目となると移設先をどこにするかという話になるでしょう。グアムでももめているそうですし、ハワイかアメリカ本土に持っていくか、あるいは移設などと言わず撤去するか。選択肢は必ず見つかります。
東アジア情勢が緊迫しておりますので、日本の防衛のため米軍基地を撤去するなどできないという意見もあります。そうした主張を掲げた候補者が去年沖縄の知事選挙に立候補しましたが、まったくの泡沫候補に終わりました。
ご承知のとおり知事選はともに普天間基地の県外あるいは国外移設を主張する二人の候補による事実上の一騎打ちとなり、約4万票の得票差で現職候補が二期目の当選を果たしました。この結果を見ても、県民は辺野古移設を望んでいないことは明らかでございます。
地元住民が望まない基地が、本当に国土の防衛のためになるのでしょうか。
わたくしは抑止力なるものを否定しているわけではありません。ただ辺野古に新たな基地をつくることが理にかなっているとは思えないと申し上げているのです。そもそも東アジアの情勢が未来永劫今のまま続くわけではありません。緊張をやわらげる努力をすれば必ず変わります。それこそが政治家のみなさんの役割なのです。
アメリカとの関係も、辺野古移設を実現しなくては悪くなるわけではないでしょう。友好国の関係は、そんなものではないはずです。日本国民だけが不満を押し殺してやっと維持されるのなら、それは対等な関係ではありません。わたくしたち沖縄県民は、日本の国民ではないのですか。国民の意思を無視しては、どんな同盟関係も成り立ちません。真の国益とは国民の利益と幸福を実現することであるはずです。菅総理は「最小不幸社会の実現を目指す」と言われました。沖縄の問題は、幹事長が書いておられるとおり基地問題がすべてではありません。しかし相当な部分を占めております。これを解決すれば、沖縄県民の不幸がかなり少なくなるのです。どうか総理に進言してください。幹事長の政治からしからぬ正直で誠実なお人柄を信頼申し上げておりますので、今後も政府と沖縄との架け橋となっていただけるよう期待しております。
投稿情報: さんぴん茶 | 2011/01/18 18:58