今日はインド訪問の2回目で、首都デリーでの2日間についてお話したいと思います。
まず、なるべく現場を見ようということで、マルチ・スズキ社、つまりスズキ自動車の工場を見に行きました。前回もお話しましたが、インドは基本的にヒンドゥー教ですから、正月はありません。従って、1月2、3日でも工場はやっていたとのことです。
スズキ自動車はインドではシェアナンバー1で、一時は5割近いシェアを誇っていました。最近になって、韓国のヒュンダイとかトヨタや日産、欧州系のメーカーなども大分進出していますが、スズキは圧倒的なシェアを誇る位置づけです。非常に早い時代から苦労しながら進出されて、今日の地位を築かれました。
我々が行ったのは最初にできた工場で、やや古い感じではありますが、巨大な工場です。そこで次々とスズキのアルトやスウィフトといった自動車ができています。
他の自動車メーカーがアメリカや欧州に工場を出しているなかで、インドに早々と目を付けたのはさすがだなと思います。いずれにしても、インドを代表する自動車メーカーと位置付けられていることは大変嬉しかったですし、道行く車も、これもスズキあれもスズキという感じで、大変な人気があるなと思いました。
その他、与野党の政治家と会ってきました。与党議員であるムカジー財務大臣や、野党の議員の皆さんにも会ってきましたが、最後に会ったのはシン首相です。
外務大臣のときに会談をして以来でしたが、年末に野田総理がインドを訪問されて、非常にいい首脳会談を行ったあとだっただけに、日本に対する大きな期待感を感じさせられました。
日本とインドは、アジアの中の民主主義国家であり、インドはまもなく人口世界一になり、経済成長もしています。そういう位置づけですから、日本にとっても非常に重要な存在です。
インドというと、当時のネルー首相が戦後間もなく、ゾウを贈ってくれたり、東京裁判でのパール判事の存在だったりと、日本の敗戦直後の厳しい状況の中で、同じアジアの国として、日本にとっていろいろな意味で配慮していただき、日本としても非常にいい印象を持っている国です。インドの国民も日本に対して同じような気持ちを持っていると思います。
若い世代には、第2次大戦直後の日本とインドの交流をあまり知らない方も多いと思います。ですから、若い世代の日本とインドの交流や、インドをもっと知ってもらうために、若い世代への働きかけを行うことが、日印友好議員連盟の会長代理としてやらなければいけないことだと、改めて感じたところです。
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