予算委員会で、海江田代表、細野幹事長の後、安倍総理を中心に議論しました。例えば、社会保障制度改革、国民会議について、自らが「主任の大臣」である、責任があるということもご存じないことが明らかになり、社会保障改革について、何を総理はするつもりなのか、つまり、8月21日の国民会議の設置期限までに、国民会議にどういう指示を出して、何を議論すべきと考えているかということに対して、全くお答えがありませんでした。社会保障制度改革は消費税引き上げと対になった話ですが、そういったことについて、関心がないということが残念ながら明らかになりました。
続きを読む "安倍総理─先人の苦渋の決断を理解し、敬意を持って懐深い答弁を" »
例の中国のレーダー照射の問題について、ここでまとめてお話ししたいと思います。
日経新聞とは何回か意見交換をしていますが、現時点でまだ十分な対応がなされていないと私は考えています。
整理するとこの問題は2つ。1つは、民主党政権時代にレーダー照射があったのか、なかったのか。日経新聞は、それは「あった」と断言しています。
第2に、そのレーダー照射があったときに、野田総理や私にそのことを上げて判断を仰いだところ、「中国を刺激しないように」ということで、公表しなかったというものです。
続きを読む "レーダー照射報道―防衛相も否定、日経は誠意ある回答と訂正を" »
北朝鮮が核実験を行ったということで、このことは非常に重要なことだと思います。
詳細は、例えば、いままでのようにプルトニウム型の核実験だったのか、あるいは、ウラン濃縮型だったのかというようなことは、今後明らかになっていくと思います。
特に私は、今回国連なども重大な措置(制裁)ということを警告するなかで、先般のミサイル実験に引き続いて今回の核実験を行ったというその性急さというものは、大変気になります。
北朝鮮の国内事情によるものなのか、つまり、新しい指導者として、全体に統制をきかせる、力を見せつけるためにやったことなのか。あるいは、周りからきちんとした情報が上がらないままで、どんどんトップが過激化しているのか。
続きを読む "北朝鮮核実験―周辺国が結束・協力し、厳しい制裁を含めた対応を" »
先般の産経新聞の記事に引き続いて、日経新聞が、また事実に基づかないことを、本人に確認することもなく報じました。
私の抗議文はすでにホームページで公表していますので、ご覧いただいたかもしれません。
記事は、中国軍艦のレーダー照射について、自衛艦への照射が政権交代以前(民主党政権時)にもあったということと、それが事実であると報じた上で、「報告を受けた当時の野田総理、岡田副総理が、中国に配慮して公表をしなかった」というものです。後半の部分は引用の形で書かれているわけです。
まず、我々に、レーダー照射について何らかの報告があったということはありません。したがって、それについて、公表を控えるべきだといったことももちろんないわけです。
続きを読む "日経・レーダー照射報道―事実に反し確認もない、検証と訂正を" »
今日は、今朝の産経新聞に載った私に関する記事について、少しコメントしたいと思います。
中国の航空機が、尖閣上空の日本の領空を侵犯した場合に、当然自衛隊機がスクランブル(緊急発進)をかけるわけですが、そのことに関しての記事です。
記事によれば、スクランブルをかけたあと、自衛隊機が曳光弾(えいこうだん)を発射して警告をする。それが刺激的なので、私がそういうことはすべきではないと述べて、そうなったというものです。
これは、全く事実に反することで、もちろん航空機が領空侵犯すれば、それに対してスクランブルをかけるというのは、国としての規定方針であって、それは当然のことです。その際に、これはやってはいけない、控えるべきだという議論は、私が関与した会議で出たことはありません。
続きを読む "産経・曳光弾報道―事実無根だが、危機管理上の精査と対応は必要" »
安倍内閣がスタートしました。
首班指名のために衆議院本会議場に入ってまず気付いたことは、席が議長から見て右手から左手の野党席になっているということ。そして、人数も2005年衆院選のあの敗北の直後よりもさらに減ってしまったということです。
私よりも当選回数が多い方というのは、横路孝弘前衆議院議長と菅直人さんだけで、同期も大畠章宏さん、高木義明さん、赤松広隆さんと、非常に少なくなってしまいました。
同期の中で連続当選してきた仲間である鉢呂吉雄さんと細川律夫さんは、いずれも社会保障と税の一体改革の大変な影の功労者です。
続きを読む "安倍内閣の外交―早々の選挙公約の反故、信じた有権者に説明を" »
韓国の大統領に、朴槿恵(パク・クネ)氏が選ばれました。
接戦が予想されましたが、割と早く決まったなという感じです。
朴槿恵さんとは、私も5~6回はお会いしていると思いますが、大変印象深い人です。特に私が印象に残っているのは、少し前になりますが、彼女が新しい党を立ち上げたときがありました。大変注目を浴び、かつある意味では政治生命を賭けての決断。時間もないなかで、私との約束をキャンセルすることなく、お会いいただきました。
続きを読む "韓国・朴槿恵新大統領―言葉数は少ないが確信に満ちた話しぶり" »
いよいよ総選挙が始まります。
非常に重要な選挙で、かつ民主党に対しては厳しい風が吹いていますが、それを乗り越えて、しっかりとこの国の政治を担う、そういう民主党であり続けたいと考えています。
この選挙で、いくつかのことを私は訴えていきたいと考えています。
まずは、社会保障と税の一体改革。私たちは3年3カ月前に、(政権交代後の)4年間、消費税を上げないというお約束をしました。にもかかわらず、なぜ消費税の引き上げを含むこの改革を実現したのか。それは、まさしく状況の大きな変化。すなわち、ヨーロッパの経済危機や東日本大震災、そういうなかにあって、改めていま私たちが置かれている日本の財政状況の厳しさを考えさせられたということです。
続きを読む "総選挙―厳しい風を乗り越えて、日本の政治を更に前に進めていく" »
たまたま台風も来たということで、日曜日(30日)の午後に、比較的ゆっくりと女子ゴルフの番組を見ていました。
世界の強豪が集まって、大変見ごたえのある試合だったわけですが、宮里美香、宮里藍、そのほか日本選手の活躍が今一歩だったというのは、大変残念に思いました。
ただ、私はこの番組を見ていて、中国出身のフォン・シャンシャンさんが優勝し、2位には韓国出身の選手がつけたわけですが、ギャラリーの皆さんが、ある意味では、いま外交関係が非常に緊張関係にある中国や韓国の選手に対しても、惜しみなく拍手を送っていた姿を見て、やっぱり日本は素晴らしいなということを改めて感じました。
続きを読む "女子ゴルフ―中国・韓国選手に送られた惜しみない拍手" »
日中関係が緊張しています。
もちろん、中国の人々が合法的にデモを行い、自分の意思を明らかにすることについて、特に言うことはありません。
しかし、それが一部暴徒化し、例えば日本車をひっくり返したり、日本のレストランや商店を壊したり、商品を略奪したり、あるいは日本系の工場で中をめちゃくちゃに破壊するというようなことが続くと、やはり中国政府にしっかりと法律に基づいて対応してもらわなければいけないと思います。
続きを読む "西宮中国大使の逝去―非常に優秀で責任感の強い人だった" »
今日は香港の活動家の尖閣諸島上陸についてお話をしたいと思います。
予算委員会でも議論がなされましたので、中身については多くの方がご存知かと思います。
今回、日本の固有の領土である尖閣諸島に香港の活動家が上陸し、入管法(出入国管理及び難民認定法)に基づいて強制送還(退去強制)したという事案ですが、これに先行する2つの事案があります。
1つは、小泉政権の時代(2004年3月)に、同様に尖閣諸島に中国人が上陸し、同じように入管法に基づいて強制送還したというものです。かなり類似した事案ということが言えると思います。
続きを読む "香港活動家の尖閣上陸―法に基づく強制送還は最善の政治的な判断" »
韓国の李明博大統領の竹島上陸と天皇陛下に関する発言は、いずれも極めて不適切なものであり、極めて遺憾に思っています。
まず、竹島への上陸は、2008年に首相の上陸というのはありましたが、大統領としては初めてです。
李明博大統領が日韓関係を非常に重視され、そして、日本に対してたびたび好意的な言動をされてきただけに、残念を通り越して、極めて遺憾なことだと考えています。
続きを読む "韓国大統領の竹島上陸と陛下に関する発言―極めて不適切で遺憾" »
横田めぐみさんの写真展が、都内のデパートで月曜日(13日)まで開催されていましたので、観てまいりました。横田さんご夫妻が、愛する娘をしっかりと写真に残されていた、その写真展です。
拝見すると、本当に愛情を持ってめぐみさんを育ててこられた横田さんご夫妻のその気持ちが、写真から伝わってきます。
同時に、当時まだ若かった横田さんご夫妻が、めぐみさんが拉致されたあと、当初は拉致されたかどうかということも全く分からなかったわけですが、大変苦しいなかで、めぐみさんが早く戻るよう一生懸命活動してこられた。年月が経ち、しかし希望を捨てずに頑張っておられるその姿もよくわかるわけです。
続きを読む "横田めぐみさん写真展―ご夫妻の愛情、希望を捨てない姿が伝わる" »
連休中にバングラデシュとスリランカに行った話の続きですが、今日はスリランカについて少しお話しをしたいと思います。
スリランカは終戦直後、いち早く日本と国交を結び、そして、スリランカからは象が贈られ、今でも多摩動物園で元気にしていますが、「いろいろな戦争中のことを乗り越えて、両国民はしっかりとした関係を作っていかなければいけない」と言ってくれた国、つまり、日本に対して一貫して非常に友好的な国であります。
本来、スリランカは仏教国であったわけですが、インドからタミルの人たちが移住してきたり、イギリスの植民地時代には、インド政府がタミル人を重用したということもあって、民族問題や宗教対立を抱えている国です。
続きを読む "スリランカ―日本の支援が復興に役立っていることを実感" »
今日は、バングラデシュの話を少ししたいと思います。連休(3日~6日)を利用して、バングラデシュ、スリランカに行ってきました。
バングラデシュは、今年で国交を結んで40年という1つの区切りの年になります。
バングラデシュがパキスタンから独立した直後、日本はいち早くバングラデシュを国家として承認しました。以来、いろいろな経済的な支援も行って、バングラデシュとの友好関係を作ってきました。バングラデシュ側も、友好国として、日本に対してよい国民感情を持っているという関係にあります。
続きを読む "バングラデシュ―人口多く、勤勉、政治的に安定した重要国" »
連休はいかがお過ごしでしょうか。
私は、今晩といいますか、0時過ぎますが、夜遅くから海外に出かけることにしています。6日の昼頃に帰ってきます。
今回副総理として行くのは、バングラデシュとスリランカです。
なぜバングラデシュとスリランカなのかということを聞かれることがありますが、この2つの国に共通しているのは、1つは今年が区切りの年である。つまり、国交を結んで40年のバングラデシュと60年のスリランカです。
続きを読む "バングラ・スリランカ訪問―重要な親日国との関係を深める" »
この金曜日(20日)から土曜日(21日)にかけて、ASEAN(東南アジア諸国連合)の中のメコン流域の国々、ベトナム、ラオス、ミャンマー、タイ、カンボジアの首脳を招いて、第4回日本・メコン地域諸国首脳会議が行われました。
これは毎年開催していますが、鳩山総理のときに第1回が開かれて、それ以来1回おきに日本、そしてASEANの国々で開催しようということになったものです。
私は、第1回は外務大臣として、鳩山総理のもとで参加をさせていただきました。今回、会議そのものには、担当大臣ではありませんので参加していませんが、夕食会に出るとともに、各国首脳を個別に表敬してお話をさせていただきました。
続きを読む "ミャンマー大統領表敬―民主化を後押しし、新たな扉を開く" »
金曜日(13日)に、北朝鮮の弾道ミサイル実験が行われ、失敗に終わりました。
まず、日本国民に被害がなかったことは、大変よかったと思います。その上で、この間の政府の対応について、いろいろご意見が出ています。
基本的には、予算委員会の集中審議が水曜日(18日)に行われる予定ですので、その議論を待ちたいと思います。そしてその際、政府からしっかり説明をしますので、いま私があまりいろいろなことを申し上げないほうがいいと考えています。ただ、2点だけ申し上げておきたいと思います。
続きを読む "北朝鮮ミサイルへの政府の対応―改善すべき点は改善する" »
今日はインド訪問の2回目で、首都デリーでの2日間についてお話したいと思います。
まず、なるべく現場を見ようということで、マルチ・スズキ社、つまりスズキ自動車の工場を見に行きました。前回もお話しましたが、インドは基本的にヒンドゥー教ですから、正月はありません。従って、1月2、3日でも工場はやっていたとのことです。
続きを読む "インド訪問(2)―大戦直後から続く日印交流を若い世代へ" »
少し前のことになりますが、1月2日から6日までインドに行ってきました。今年は、日本とインドの国交60周年ということもあり、今回は、福田元総理が会長、私が会長代理を務める日印友好議員連盟のメンバーとして訪れました。
2回に分けてお話をしたいと思いますが、今回は最初に訪れたグジャラート州についてお話しします。
インドは、首都デリーだけではなく他の都市も一度見てみたいと思っていたので、首都デリーと産業の盛んなムンバイの間にあるグジャラート州を訪ねてきました。
続きを読む "インド訪問(1)―無限の可能性を持つグジャラート州" »
最近のコメント