昨日(18日)、今日(19日)と2日間に渡って、参議院の社会保障・税一体改革特別委員会で、総理出席のもとでの総括質疑が行われました。
NHKの中継が入りましたので、ご覧いただいた方もいらっしゃると思います。
ここでの議論の1つは、民主・自民・公明3党ですでに修正合意をしており、自民党・公明党からは、修正後の法案に当然賛成の立場からの審議ですから、法案の中身というよりは、その周辺の問題についての質疑が多かったように思います。
いよいよ今日(11日)から、参議院の本会議で、社会保障と税の一体改革に関する審議が始まりました。社会保障・税一体改革特別委員会での具体的な審議は、来週からということです。
衆議院で法案が可決されたあと、特に、離党問題などで審議が遅れていたわけですが、ようやく参議院において審議が始まったということで、少しほっとしているところです。
衆議院では120時間を超える、日米安保条約改定に次ぐ戦後2番目に長い法案審議でしたが、参議院においても、しっかりとした審議が行われることを期待したいと思います。
社会保障・税一体改革関連法案の採決に当たって、反対をされた方々を中心に、衆参で50名規模での離党届が提出されました。そして、小沢元代表が近々、新党の結成に至るのではないかということが伝えられています。
まず、社会保障・税一体改革担当大臣として、このことは非常に残念だと思っています。
いろいろな議論があるにせよ、党の中で手続きを経て、前に進めてきた問題。最終的に、「それが受け入れられないから離党する」というのは、あれだけの議論を重ねてきただけに、大変残念なことです。
もうすでに報じられているとおり、民主党に設置された行政改革調査会の会長に就任しました。行政改革は民主党にとって極めて重要な課題です。また、「消費税増税を行う前に、まずやるべきことをしっかりやるべきだ」という強い声があります。
そのやるべきことの中には、国会議員の定数削減や国家公務員の給与の8%削減法案の成立などと並び、当然のことですが、行政改革をしっかりやるべきだというものです。そのことを、党として全力を挙げてしっかりやるということで、行政改革調査会の会長をお引き受けしました。
昨日(29日)の夜遅く、深夜12時に近くになり、社会保障と税の一体改革の中の税の部分についての党内合意ができました。連日、5~6時間、あるいは8~9時間と議論をしていくなかで、ようやくまとまりました。
2015年10月に消費税を10%にするということを、党として最後は拍手をもって正式に決めました。100人以上の民主党国会議員が参加して、特に反対意見が強く述べられましたが、野田総理もしっかり説明され、最終的には文章を直して合意がなされました。
TPP(環太平洋パートナーシップ協定)をめぐる党の経済連携PT(プロジェクトチーム)の提言が、鉢呂座長のもとでようやくまとまりました。
長い総会における平場(PT総会)での議論、そしてPT役員会での議論を通じて、いったんは一昨日(8日)の役員会で全員一致の意見をまとめたのですが、昨日(9日)総会にかけたところ、さらに様々な意見が出て、最終的に役員会でもう一度文章の打ち直しを行って、総会で決まったものです。
参議院議長の西岡武夫先生がお亡くなりになられました。私は、これほど悪いとは思っておらず、突然の訃報に驚くばかりです。心よりご冥福をお祈りしたいと思います。
私は、幹事長時代に西岡議長をたびたび訪れることがありました。そもそも、新進党の幹事長を西岡先生が務めておられたときに、私は副幹事長としてお支えをした1人ですが、そういったご縁もありましたし、どうしても菅総理に対して批判的な言葉の多かった西岡議長は、参議院の執行部とも必ずしもコミュニケーションが十分とは言えない状況でしたので、私がときどきお邪魔をしては、ご意見を伺っていました。
いま、私が時間を取って対応している問題が2つあります。1つは、予算委員会です。予算委員会は、7日(月)の午後から始まることになりました。その日程調整を与野党で行っています。
非常に大きな大事な予算ですから、しっかりとした議論をしたいと思っていますが、他方で、あまり時間をかけるわけにはいきません。内容的には、与野党間でそう大きな違いがあるわけではないので、7日の午後に予算委員会をスタートさせて、8日、9日、10日あたりで予算を成立させたいと思っています。
月曜日、火曜日(26、27日)と衆議院予算委員会があり、いま終わったところです。1日7時間ずっと座り続けているのは、なかなか厳しいものがあります。
今回、新しい野田政権になっての1対1の予算委員会でした。全体として無難に乗り越えたと思います。若干ハッとする場面もなかったわけではありませんが、各閣僚も冷静にしっかりと答弁をされていたと思います。
いま、民主党の中で、第3次補正予算の編成作業と並行して、その財源をどうするかという議論を全員参加で行っています。全員参加といっても、出席している議員はおおむね50~60人かと思いますが、その議論に、今日も私は出席して2回発言しました。
新聞でも一部報道されていますが、増税をすることそのものについて問題があるという発言があったので、それは違うだろうということを申し上げました。
組閣も無事終わり、野田内閣がスタートしました。しっかりと頑張ってもらいたいと改めて感じています。野田さんにむしろ私からお願いをして、予算の筆頭理事を引き受けさせていだたきました。
私は、野党時代に予算委員会の筆頭理事を務めた経験がありますが、与党にとっての予算委員会というのは野党から厳しく責められる場であり、同時に、政権としての考え方を野党の皆さんとのやり取りや与党議員を含めたやり取りの中で、国民に伝えていく大変貴重な場でもあります。
野田内閣がスタートしました。大変若いフレッシュな人が多い内閣で、野田総理自身も、戦後、安倍晋三さん、田中角栄さんに次ぐ若さだということですが、フレッシュな野田内閣に、是非、期待をしていただきたいと思います。
私が親しくしてきた安住淳さん(財務大臣)や玄葉光一郎さん(外務大臣)、中川正春さん(文部科学大臣)、鉢呂吉雄さん(経済産業大臣)といった同志が、それぞれ内閣の重要な立場で仕事をすることは、大変嬉しいことだと思っています。
菅総理が、2法案(公債特例法案、再生可能エネルギー法案)が成立した場合に退陣されることを明確に述べられて、民主党代表選挙に向けた動きが、いよいよ本格化してきました。
今日(22日)の党役員会において、具体的な考え方や日程などについて方向性を決めたので、そのことについて、少しお話ししたいと思います。
最近、大連立の話がメディアで取り上げられています。この件について、これから代表選挙に出ようと準備をしている人たちの間にも、意見の違いがあるかのように報道されていますが、私は、実はあまり大きな差はないのではないかと思います。
つまり、大きな違いというのは、これからの政権運営について、野党、特に自民党や公明党となるべく協調しながら進めていくと考えるのか、あるいは、自民党や公明党とは基本的に一線を画してやっていくのか。
民主党最高顧問、政治改革推進本部長
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